陥没乳頭は決して珍しい症状ではなく、ひそかに悩みを抱えている人は大勢います。セルフケアによって改善できることもありますし、クリニックで治療を受けるという選択肢もありますので、自分なりに調べたり医療機関に相談してみましょう。よく聞く陥没乳頭とよく似た症状に乳頭亀裂というものもあり、その場合は原因も治し方も異なります。まずはどちらに該当するのかの切り分けが必要です。

乳頭亀裂と陥没乳頭との違い

同じように乳首部分に問題が発生している状態ではありますが、乳頭亀裂と陥没乳頭は異なる症状です。陥没乳頭は乳首がへこんでいたり平らであるため、美容的な面だけでなく機能面にも問題が起こります。形だけの問題なら放っておいても良さそうですが、病気につながるケースもあるのが怖いところです。痛みが出てしまったら普段の生活にも支障をきたしますので、その前に処置を受けたいところです。
それに対し、乳頭亀裂は乳首の先や根元に割けたような傷ができています。非常にデリケートな場所なのに傷ができているのですから、説明を見ただけでも痛そうですね。実際に傷ができてしまうと強い痛みを感じますので、下着とこすれるだけでも辛く感じます。傷ですから、一定期間が経過すれば自然に治癒する可能性もありますが、常に下着と密着しているために遅れてしまう可能性もあります。
どちらもなってしまうと困るものですが、具体的な症状には大きな違いがありますね。

なぜ起こるのかを知ることが大事

現在乳頭亀裂に悩まされているのなら、最初になぜ起こるのかを知ることが大事です。原因が分からなければ、適切な対処法も見つかりません。

ほとんどの人は、赤ちゃんへの授乳を開始してから起こります。その痛みは想像以上と言われますが、なぜ授乳期に起こるのでしょうか。それは赤ちゃんの母乳を吸う力がとても強いからです。小さな赤ちゃんが吸っている姿を見るとそのような強い力が加わっているようには見えませんが、実際には容易に乳首が傷ついてしまうほどの力が加わっています。

しかも授乳は毎日何度も行いますので、乳頭や乳輪に頻回に刺激を与えています。皮膚が丈夫な人でもトラブルに見舞われることがある位の刺激です。元々の皮膚が弱い人なら、授乳をし始めてから早々にこの症状に悩まされるかもしれません。

もっともできやすいのは乳首部分であり、深く切れ目が入ってしまうと治るまでに時間がかかってしまいます。あまりにも深いと、授乳も怖くなりますね。

治し方として押さえておきたいポイント

治し方のポイントとして必ず押さえておきたいのが授乳のコツです。原因が赤ちゃんの乳首を吸う力なのですから、この部分を解決しなければ治りません。ではどのようにしたら良いのかというと、乳首を吸わせる時にできるだけ深い部分をくわえさせるのがポイントです。最初は上手くできないかもしれませんが、何度も試しているうちに上手に吸わせられるようになりますので、チャレンジしてみましょう。

赤ちゃんの口に入っても安全な純度の高いオリーブオイルや、ベビー用の馬油を塗っておくのもお勧めです。これらは薬局で簡単に入手できますので、すぐにでも実践できます。授乳が終わるたびに塗っておけば、少しずつ改善されていくはずです。効果を早めるためにラップで保護する方法もあり、できるだけ刺激を与えないようにするのが基本です。

急に乳頭亀裂ができてしまってオリーブオイル等が用意できていない時には、母乳を塗って様子をみましょう。母乳も安全なケアができます。

できる前の予防もしっかりと行いたい

一度乳頭亀裂ができてしまうと授乳時に気を使いますし、新たな刺激が加わって長引いてしまうのも心配ですね。もちろん既に起きている症状を改善するための策は講じなければなりませんが、その前にできないように予防をすることが効率的です。

予防として実践したいことに、乳頭の垢を取り除いておいたり、保湿を徹底するのが良いそうです。出産前からケアを始めると、赤ちゃんが生まれた頃にはしっかりとコンディションが整っていて、少しの刺激で切れるようなことがありません。

保湿をすると皮膚が柔らかくなって、傷はできにくくなります。柔軟な皮膚は数日程度ではできないため、前もって時間をかけてケアを行うように心がけましょう。元々に皮膚が乾燥しやすかったり硬い人は、特に入念なお手入れが必要です。

出産直前になってからやっておきたいことはマッサージです。マッサージも傷のできにくい状態を作るための方法ですが、やり過ぎには注意しましょう。

まとめ

乳首がへこむ陥没乳頭と似た症状に、乳首の先や根元に傷ができる乳頭亀裂があります。赤ちゃんが母乳を吸う力が強すぎてできてしまいますが、できるだけ深くくわえさせることで改善できます。純度の高いオリーブオイルや赤ちゃん用の馬油を塗って保湿を行うのも良い方法ですので、現在困っている人は試してみましょう。予防法としては、乳頭の垢を取り除いたり、保湿を徹底するのがお勧めです。